日本の新時代の覇権を巡る、この、新政府軍対旧幕府軍の戦いは、
明治元年1月、京都・鳥羽・伏見でその戦端を開きました。
大政奉還以後、旧幕府の領地を没収する政策を取った維新政権に対して
徳川慶喜は抵抗の意を表明し開戦に至りました。
近代兵器を装備した新政府軍は緒戦に勝利し、4月、江戸は無血開城しました。
この無血開城により徳川慶喜の政権参加と、幕府の力は無くなりました。
その後東北諸藩(奥羽越列藩同盟)が新政府への反発を強め、
さらに旧幕府海軍副総裁、榎本釜次郎が、当時日本最新鋭、
最強を誇った幕府海軍艦隊を率いて江戸湾を脱出。
函館に上陸すると、ここに日本初の共和政府を樹立し、
新政府からの独立を宣言し、戦線は北上しました。
奥羽、越列藩同盟は、新潟、長岡、会津の戦いに次々と敗れて降伏。
旧幕府軍の最後の砦となった函館共和政府も、その頼みの綱であった海軍を、
突風による座礁沈没により旗艦開陽を失うなどして壊滅させてしまっていました。
函館五稜郭は開城され戊辰戦争の幕を閉じました。
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